2025.03.07
「糖尿病患者必見!避けるべき食品リストとその理由」
糖尿病は、血糖値の管理が健康維持の鍵となる疾患です。適切な食事選びは、血糖値のコントロールや合併症の予防に直結します。今回は、最新の研究を交えながら、糖尿病患者さんが特に注意すべき食品とその理由についてお伝えします。
1. 超加工食品と糖尿病リスク
近年の研究では、超加工食品の摂取が2型糖尿病のリスクを高めることが明らかになっています。イギリスの研究チームが約31万2000人を対象に行った調査では、超加工食品の摂取量が10%増加するごとに、2型糖尿病のリスクが17%上昇することが示されました。
特にリスクが高いとされる超加工食品は以下の4つです
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塩味のスナック菓子:高脂肪・高塩分で、インスリン抵抗性や炎症を引き起こす可能性があります。
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加工肉製品:ベーコンやソーセージなどは、保存料や高い飽和脂肪酸を含み、炎症やインスリン抵抗性を促進することが指摘されています。
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即席食品(レトルト食品など):高いナトリウムや不健康な脂肪を含むことが多く、栄養バランスが偏りがちです。
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甘味飲料:砂糖や人工甘味料で甘味をつけた飲料は、血糖値の急上昇やインスリン感受性の低下を招く可能性があります。
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2. 高炭水化物食品への注意
炭水化物はエネルギー源として重要ですが、過剰摂取は血糖値の急上昇を引き起こします。特に、白米や白パンなどの精製された炭水化物は、食物繊維が少なく、血糖値を急激に上げる傾向があります。代替として、玄米や全粒粉のパンなど、食物繊維を多く含む未精製の穀物を選ぶと良いでしょう。
3. 調味料やソース類の隠れた糖分
ケチャップ、バーベキューソース、ドレッシングなどの調味料には、意外と多くの糖分が含まれています。例えば、市販のケチャップ大さじ1杯には約4グラムの糖分が含まれていることがあります。使用量に注意し、自家製の低糖質ソースを作るなどの工夫が必要です。
4. 飲酒と糖尿病
アルコールの過剰摂取は、血糖値のコントロールを難しくし、インスリンの働きを妨げる可能性があります。特に、ビールや甘いカクテルは高糖質であり、注意が必要です。適量の飲酒を心掛け、飲酒の際は糖質の少ない飲み物を選ぶと良いでしょう。
5. エナジードリンクの落とし穴
エナジードリンクは、疲労回復や集中力向上を謳っていますが、多量の糖分やカフェインを含むことが多いです。例えば、あるエナジードリンクには100mlあたり11グラムの砂糖が含まれていることがあります。過剰摂取は血糖値の急上昇やカフェイン過剰による健康リスクを伴います。
まとめ
糖尿病の管理には、日々の食事選びが非常に重要です。超加工食品や高糖質の食品・飲料を避け、バランスの取れた食事を心掛けることで、血糖値の安定と合併症の予防につながります。食生活に不安や疑問がある場合は、岡崎ゆうあいクリニックにご相談ください。