慢性疾患コラム

2025.03.06

「睡眠時無呼吸が糖尿病を引き起こす?最新研究が示す意外な関係とは」

こんにちは。岡崎ゆうあいクリニックの院長、小林まさのりです。

今日は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と糖尿病の関係についてお話しします。​

これら二つの疾患は、私たちの健康に深く関わっており、その関連性をお伝えします。

 

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

SASは、睡眠中に呼吸が何度も止まる、または浅くなる状態を指します。​主な原因は、気道の閉塞や脳の呼吸調節機能の問題です。​症状としては、大きないびき、日中の過度な眠気、集中力の低下などが挙げられます。​これらは生活の質を大きく損なうだけでなく、高血圧や心疾患のリスクも高めます。​ 
 

糖尿病とは?

糖尿病は、血糖値が慢性的に高くなる疾患で、1型と2型があります。​特に2型糖尿病は、生活習慣や遺伝的要因が関与し、肥満や運動不足がリスク要因とされています。​糖尿病は、心血管疾患や腎障害など、さまざまな合併症を引き起こす可能性があります。​

 

SASと糖尿病の関連性

近年の研究で、SASと糖尿病の間には密接な関連があることが明らかになっています。​SASが存在すると、インスリン抵抗性が増加し、血糖コントロールが難しくなることが報告されています。​また、糖尿病患者はSASを併発するリスクが高いことも示されています。​

 

最新の研究紹介

2025年3月5日に発表された最新の研究では、睡眠習慣と糖尿病リスクの関連性がさらに詳しく調査されました。​この研究では、40歳から75歳の1,156名を対象に、睡眠時間と就寝時間が血糖値の変動に与える影響を検討しました。​結果、睡眠不足や遅い就寝時間が血糖値の変動を大きくし、2型糖尿病のリスクを高めることが示されました。​特に、睡眠不足や遅い就寝時間は、体内の炎症反応を促進し、インスリン感受性を低下させる可能性が指摘されています。​

 

予防と対策

SASと糖尿病の予防・管理には、以下の点が重要です。

適切な睡眠習慣:​規則正しい睡眠時間を確保し、質の高い睡眠を心がけましょう。​

健康的な生活習慣:​バランスの取れた食事や適度な運動を取り入れ、肥満を防ぐことが大切です。​

定期的な健康チェック:​定期的に健康診断を受け、早期発見・早期治療を目指しましょう。​

睡眠や血糖値に関するお悩みやご質問がございましたら、岡崎ゆうあいクリニックにご相談ください。

 

PAGETOP