慢性疾患コラム

2025.03.07

「未治療の睡眠時無呼吸症候群がもたらす交通事故リスクとは?」​

岡崎ゆうあいクリニック院長の小林まさのりです。​

今回は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と交通事故の関係についてお話しします。睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に呼吸が一時的に止まる状態が繰り返される疾患で、日中の強い眠気や集中力の低下を引き起こします。​

これらの症状は、運転中の注意力を低下させ、交通事故のリスクを高める要因となります。​

睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者の交通事故リスクは、一般の人と比べて 約2~6倍 高まると報告されています。

 

 

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療法とその効果

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の主な治療法には以下のものがあります。​

持続陽圧呼吸療法(CPAP):​睡眠中にマスクを装着し、気道に空気を送り込むことで無呼吸を防ぎます。​

外科的手術:​気道を塞ぐ組織を切除する手術や、舌の動きを制御する舌下神経刺激療法などがあります。​

 

交通事故リスク低減のための対策

睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者が交通事故のリスクを低減するためには、以下の対策が重要です。​

早期診断と適切な治療:​睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状を感じたら、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。​

定期的なフォローアップ:​治療効果を維持するために、定期的な検査や診察を受けることが推奨されます。​

生活習慣の改善:​適度な運動やバランスの取れた食事、禁煙などの生活習慣の改善も、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状緩和に役立ちます。​

 

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、日中の眠気や集中力の低下を引き起こし、交通事故のリスクを高める可能性があります。​最新の研究では、適切な治療、特に外科的手術が交通事故リスクの低減に有効であることが示されています。睡眠時無呼吸症候群(SAS)の症状がある方や、ご家族からいびきや無呼吸を指摘された方は、早めの受診と適切な治療を受けることが大切です。

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