慢性疾患コラム

2025.08.05 線維筋痛症

感じるストレスが痛みに? 最新研究が明かす線維筋痛症の真実

こんにちは。岡崎ゆうあいクリニック院長の小林まさのりです。今日は「線維筋痛症」と「ストレス」の関係について、最新の海外の研究をもとに、わかりやすくお話します。

 

 


線維筋痛症ってどんな病気?

 

線維筋痛症とは、体のあちこちに強い痛みを感じたり、疲れやすかったり、眠れなかったりする病気です。病院で検査をしても「異常なし」と言われることが多いため、つらさをわかってもらえず悩んでいる方がたくさんいます。最近では、日本でも患者さんの数が増えてきており、40代~60代の女性に多いといわれています。

 


最新の研究でわかったこと

 

2025年に発表された海外の研究では、線維筋痛症の患者さん99人と、健康な人50人を比べて、ストレスと痛みの関係を調べました。この研究では、2つのことを調べました。

 

①「どれくらいストレスを感じているか(感じているストレス)」

②「体の中のストレスホルモン(コルチゾール)」の量

 

すると、線維筋痛症の患者さんはとても強いストレスを感じていたのに、体の中のホルモンの量は健康な人とあまり変わらなかったのです。

つまり、「体の中の変化がなくても、心がつらければ、体の痛みや疲れは本当に強くなる」ということがわかってきました。

特に、「感じるストレス」と「体の症状の重さ(痛み・疲れ・不安)」との関係は、r = 0.41 という数字であらわれていて、これは“かなり強い関係がある”という意味です。

 


なぜストレスが体の痛みに関係するの?

 

私たちの体は、ストレスを感じると、自律神経という体のバランスを保つ神経が乱れたり、脳が痛みに敏感になったりします。

これを「中枢性感作」といいます。

例えば、普通なら痛くないようなちょっとした音やにおい、気温の変化にも、過敏に反応してしまい、体のあちこちに痛みが出るようになります。

また、過去のつらい経験(トラウマ)や、長い間続くストレスがあると、脳が「ずっと緊張している状態」になってしまい、痛みを感じやすくなります。

 


ストレスを減らすと、症状もやわらぐ?

 

今回の研究では、「体の中のホルモンを変える」ことよりも、「心のストレスを減らすこと」の方が、体の症状(痛みや疲れ、不安)を軽くするために大切だと示されました。

私たちが日々できる工夫には、次のようなものがあります。

  • 毎日のストレスをノートに書き出す

  • 深呼吸やゆっくりとした腹式呼吸をする

  • 軽い体操やストレッチをする

  • 「つい考えすぎてしまうクセ」に気づく練習をする

  •  

これらは「認知行動療法」と呼ばれ、心のストレスを和らげるのに効果があると、たくさんの研究でも言われています。

 

「心がつらいだけで、体に病気はないですよ」と言われたとき、「じゃあ、私はこの痛みを我慢するしかないの?」と悲しくなった方もいるかもしれません。

でも、そうではありません。

「検査に出ない痛み」は、「存在しない痛み」ではありません。

心がつらいと、体もつらくなります。逆に、心が少し楽になるだけで、体の痛みもスッと軽くなることがあります。

つらい気持ちを抱えたまま、ひとりでがんばらないでください。

心と体、両方からしっかりとサポートしていきます。

 

岡崎ゆうあいクリニックでできること

 

岡崎ゆうあいクリニックでは、自律神経失調症、慢性疲労症候群、線維筋痛症などを含め、脳疲労や睡眠の問題に対して多角的にアプローチしています。

 

 自律神経と脳波のリアルタイム測定(60分 19,800円・自由診療)
その場で患者さん自身が数値の変化を確認でき、心身の状態を「見える化」することができます。

● 高気圧水素酸素治療・調圧水素療法(60分 8,000円・自由診療)
交感神経の緊張をやわらげ、深いリラックス状態へ導きます。

● 心理面からのアプローチ:カウンセリング(60分 19,800円・自由診療)
必要に応じてカウンセリング的な対応も取り入れながら、ストレスの根本原因と向き合うお手伝いをしています。

● 電磁波や歯科金属による影響評価
隠れたストレス因子の可能性も含めて、包括的な視点からアドバイスいたします。

 

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