2025.08.07 線維筋痛症
心の傷が身体に現れる?トラウマと線維筋痛症の深い関係
こんにちは、小林まさのりです。
線維筋痛症という体中が痛くなる病気があります。この病気の原因ははっきりとわかっていませんが、過去のトラウマも原因の一つかもしれません。
トラウマ体験という言葉には、心が固くなってしまうようなイメージを持つかもしれません。ですが、その心の奥にある小さな傷が、体の痛みとして長く続いてしまうことがあります。線維筋痛症(Fibromyalgia)という、全身の痛みや疲れ、眠りが浅いなどの症状を伴う病気では、特にこの「心と体のつながり」が重要だと考えられています。

トラウマと線維筋痛症のつながりを示す最新論文
2025年、トルコから報告された研究では、大規模な地震によるトラウマ体験が、線維筋痛症の症状の重さを明らかに悪化させることが示されました。具体的には、地震を経験した人々のうち、線維筋痛症の痛みや疲労感などが、トラウマを持たない人よりも平均で30〜40パーセント強くなっていたのです[2025.Tr Turkish study]。
このデータから、災害などの強い心理的ショックや恐怖が、脳や神経の仕組みにしみついて、痛みを感じやすくする可能性があることがわかります。それは、「心の中のシステム」が、いつも警戒モードになってしまい、ちょっとした刺激でも“痛い!と感じてしまうようになるからなのです。
なぜトラウマが痛みに変わってしまうのか?
人は強いショックを受けると、脳の中にある視床下部‑下垂体‑副腎系(HPA軸)というストレス反応の仕組みが苦しくなり、痛みを感じやすい状態が続くことがあります。さらに、脳が敏感になってしまう「中枢性感作(nociplastic pain)」という現象では、本来痛くない刺激でも、“痛い”と強く感じてしまうことがあるのです。
こうした状態は、たとえば「布が体に触れるだけで痛い」「少し動いただけで強い疲れを感じる」といった、日常の小さなことが大きな苦痛につながることがあります。トラウマによって、体と心がこのように痛みに過敏になってしまうのです。
どうすれば、心も体も楽になるの?
ここで明らかになっているのは、身体だけでなく、心にもアプローチする治療が大事なことです。単に痛み止めだけでなく、心の傷やストレスとのつながりを大切にしていくことで、症状の軽減につながる可能性があります。
実際に、トラウマ体験と線維筋痛症の関連を調べた他の大規模研究でも、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を抱える人は、そうでない人よりも線維筋痛症の症状が強くなりやすいという報告があります。そのため、治療としては、カウンセリングや認知行動療法(Cognitive Behavioral Therapy)などを併用するのが推奨されています。
岡崎ゆうあいクリニックの線維筋痛症外来
岡崎ゆうあいクリニックでは、自律神経失調症、慢性疲労症候群、線維筋痛症などを含め、脳疲労や睡眠の問題に対して多角的にアプローチしています。
● 自律神経と脳波のリアルタイム測定(60分 19,800円・自由診療)
その場で患者さん自身が数値の変化を確認でき、心身の状態を「見える化」することができます。
● 高気圧水素酸素治療・調圧水素療法(60分 8,000円・自由診療)
交感神経の緊張をやわらげ、深いリラックス状態へ導きます。
● 心理面からのアプローチ:カウンセリング(60分 19,800円・自由診療)
必要に応じてカウンセリング的な対応も取り入れながら、ストレスの根本原因と向き合うお手伝いをしています。
● 電磁波や歯科金属による影響評価
隠れたストレス因子の可能性も含めて、包括的な視点からアドバイスいたします。
「眠れない」「疲れが取れない」「気持ちが落ち込む」——そういった悩みは、決してあなた一人だけのものではありません。
大切なのは、自分の身体の声に耳を傾け、少しでも早く適切なケアを始めることです。
もし今、何かしらの不調を感じているなら、まずはその原因を一緒に見つけていきましょう。
岡崎ゆうあいクリニックにご相談ください。
