医療情報

2022.03.19

マイクロ波温熱療法

岡崎ゆうあいクリニックの紹介(マイクロ波温熱療法)

マイクロ波とは電磁波の一種で、がん治療に用いるマイクロ波は2.45GHzの波長を持つ電磁波です。もともとがんは熱に弱いと報告されていますが、マイクロ波温熱治療では短時間でがんに熱を加えて免疫を高めるヒートショックプロテインを誘導します。

 

 

 

<温熱効果について>

がん細胞は正常細胞よりも細胞内により多くの水分が含まれているために、正常細胞よりもマイクロ波により水分子の振動で早く高い温度に上昇していきます。がん細胞の脆弱な血管では、加温された熱を放熱することができないので死滅しやすくなります。また、42℃に上昇するとHSP(ヒートショックプロテイン)が産生され、過剰に産生されたHSPは抗原となり、免疫防御細胞に伝達しT細胞などを放出することで免疫を増強します。

 

<抗癌剤との相乗効果>

・マイクロ波によりシスプラチンの効果増強や容量低減による副作用低減が報告されています。原理としてマイクロ波には化学物質をイオン化する作用があり、シスプラチンへのDNAへの結合が促進されたために相乗作用が現れたものと考えられています。

 

<マイクロ波の治療時間>

マイクロ波はほかの温熱治療と比べて、体温上昇が早く1-2分で42-43度に温めます。そのために治療時間は5-10分程度で終えることができ、身体の負担も少ないのが特徴です。

 

<自由診療(保険適応外)>

費用:1回照射あたり8,000円(税込み)

 

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