2023.02.11
コロナ後遺症・慢性疲労・線維筋痛症の外来 開始のお知らせ
人知れず「コロナ後遺症」で苦しむ人たちを救いたい。
周りの人に理解してもらえない「つらい疲労感」で苦しむ人たちを救いたい。
「慢性的な痛み」で毎日が憂鬱な人たちを救いたい。
そんな思いでこのコロナ後遺症・慢性疲労・線維筋痛症の外来を開設しました。
私自身こんなにもコロナ後遺症・慢性疲労・線維筋痛症で苦しんでいる人がいるとは思っていませんでした。
様々な検査をしても異常がなく、周りの人に理解してもらえないつらい疲労感、寝ても取れない疲れ、倦怠感で苦しんでいる「慢性疲労症候群」は原因不明の病気で、日本全国で約30万人にのぼると言わています。コロナ後遺症でも仕事に復帰できず、日常生活もままならず、不安を抱えたまま人知れず苦しんでいる方がいます。これら病気を抱えている方は、気持ちは頑張ろうとしているのに身体の倦怠感が強くて動けず、「なまけている「さぼっている」と周りの人達から言われて苦しんでいます。
どんなに検査しても原因がわからないコロナ後遺症・慢性疲労・線維筋痛症。
もしかしたら、その疲労感の原因は身体ではなく「脳」にあるかもしれません。
「倦怠感」「慢性的な痛み」でお困りの方はぜひ一度当院にご相談ください。
■コロナ後遺症・慢性疲労・線維筋痛症への新しいアプローチ
高圧水素酸素治療(HBHOT:Hyperbaric Hydrogen and Oxygen Therapy)
高圧水素酸素治療は、当院で最も可能性を感じている治療で、他院のコロナ後遺症外来でも改善を認めなかった患者さんの倦怠感に治療効果が得られています。
この治療のポイントは「高圧」と「水素」と「酸素」です。
「高圧酸素」については、2022年7月にイスラエルの科学者が高圧酸素治療がコロナ後遺症に効果があると報告しました(Sci Rep. 2022 Jul 12;12(1):11252.)。
この論文はランダム化比較試験(RCT)というエビデンスレベルの高い研究で、高圧酸素は脳灌流を改善させたり、脳微小構造を変化してコロナ後遺症から回復させるようです。
線維筋痛症もコロナ後遺症と同様に脳のSPECT画像の分析で、脳の血流障害であることが報告されています。そのため、線維筋痛症にも高圧酸素が有効であると報告されています。
この2つの論文から、コロナ後遺症も線維筋痛症も脳の血流を改善させることが大きなポイントであることが読み取れます。
「水素」については、2021年にロシアの科学者から水素吸入がコロナ後遺症に効果があると発表されています。
https://doi.org/10.15829/1728-8800-2021-2986
そして、2022年2月にモスクワ、ロシアの国立臨床病院の院内にあるコロナ後遺症のリハビリセンターに水素吸入器(Suisonia)が採用されたようです。
当院でも水素発生量が1分間に1320mlに達する日本最高峰のヘリックスジャパンの水素吸入器(ハイセレベーター)を採用してコロナ後遺症の方に受けて頂いており、コロナ後遺症の方は少し症状が軽減したとおっしゃる方もいますが、まだ症状改善は十分とは言えません。
水素の効果を高めるには気圧がポイントになります。
高圧環境では水素と酸素が身体の中に入りやすくなるのです。
「高圧酸素」と「水素」を組み合わせた治療が「高圧水素酸素治療(HBHOT)」です。
※高圧水素酸素治療は、
HBHOTは、1.9気圧をかけながら酸素(50%)と水素(4%)を身体に入れますので、ヘンリーの法則により通常気圧よりも多くの酸素と水素が体内に入っていき、動脈酸素分圧は6.5倍となります。
さらに水素が高圧酸素で発生する悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を選択的に消去しますので、高圧酸素の弱点をHBHOTはカバーすることができます。
また、コロナ後遺症の方の血液を観察しますと、赤血球がくっついてしまいドロドロな状態になっている方も多いですが、HBHOTはこの血液環境も改善させます。
■新しい波動医学で症状改善をめざす
AWG治療
AWG治療は、2021年に理論物理学者である保江邦夫先生が初めて物理学的に作用機序を証明した革新的な医療機器です。
この治療法は、人間の細胞内の水(結合水)の振動周波数に共鳴する微弱電流を利用し、波動医学の原理に基づいてバイオポラリトン(生体電荷偏極音響量子)の発生によりコヒーレント共鳴が増幅する波動医学を応用しています。
保江邦夫先生との対談の中で、私(小林)は量子医学のメカニズムが非常に難解であることを感じました。
しかし、AWG治療の使用方法は極めてシンプルです。あらかじめプログラムされた約350種類のコードから自分の症状に適したコードを選択し、パットを身体に当てるだけで治療が可能です。
AWG治療では、以下のような様々な症状に対応するコードが提供されています。
- 強い倦怠感
- 難治性頭痛
- めまいや抑うつ
- ブレインフォグ
これ以外にも多くのプログラムされたコードがあり、コロナ後遺症や慢性疲労、線維筋痛症などの症状改善にも有効であると考えられます。
当クリニックでは、高圧水素酸素治療(HBHOT)とAWG治療を併用して、コロナ後遺症からの回復をサポートしています。この組み合わせにより、慢性疲労症候群の諸症状をより効果的に治療し、より早い回復を目指しております。
*AWG治療のリスクと副作用について
AWG療法(Arbitrary Waveform Generator療法)には大きな副作用はみられないとされています。
ただし、次のような点に注意が必要です。
・心臓ペースメーカーやステントが入っている場合は治療できません。
・皮膚が過敏であったり、損傷や病変がある領域では治療できません。
・脳血管障害やてんかん発作の病歴をもつ方の頭部、お顔、首では治療できません。
・妊婦さんのお腹、腰仙部、骨盤領域では治療できません。
・感覚が損なわれている領域では治療できません。
・出血や血腫が起こりやすい状態にある部位では治療できません。
・急性の損傷や炎症のある部位では治療できません。
・肌の弱い方はかぶれる可能性があります。
■漢方薬、西洋医療の薬
当院では慢性疲労症候群やコロナ後遺症の各症状に合わせた薬を東洋医学の漢方薬、西洋医学の薬を組み合わせて処方しています。
日本では混合診療が認められていませんので、高圧水素酸素治療(HBHOT)やAWG治療を受ける方は基本的に自費診療で対応させてただきます。
■総合ビタミン点滴(疲労回復点滴)
ビタミンB群(B1、B2、B5、B6、B12)、ビタミンCなどの総合ビタミン点滴は、コロナ後遺症に伴う倦怠感や慢性疲労の軽減をサポートします。特にビタミンB群は、体内の神経機能に深く関与しています。これらのビタミン点滴は、消耗した栄養素を補充する目的で使用されるほか、ビタミン不足による神経痛、筋肉痛、末梢神経炎(手足のしびれ)などの症状を改善する効果があります。また、組織や細胞の再生をサポートする作用も持っています。
■コロナ後遺症・慢性疲労・線維筋痛症の対象者
- コロナ後遺症:新型コロナウイルスと診断されて、自宅待機明け2週間以上経過した方
- 慢性疲労症候群:原因不明の慢性疲労で苦しんでいる方
- 線維筋痛症:かかりつけの医療機関で線維筋痛症と診断されている方、もしくは原因不明の全身の痛みを伴う方。
■専門外来の診察時間
月、火、木、金曜日
13:00~16:00
※慢性疲労外来、コロナ後遺症・線維筋痛症の外来は予約制の為、事前にお電話で予約をお取りください。
■費用
HBHOTやAWG治療などは保険適応外ですので、全ての診療(検査、治療、処方)は自費診療で対応しています。日本の法律上、同一病名に対する保険診療と自費診療を同時に行うことができませんので、予めご了承ください。
初回相談料 | 無料 |
高圧水素酸素治療(HBHOT) |
60分 12,000円 120分 24,000円 *コロナ後遺症、慢性疲労症候群、線維筋痛症の方は60分、がん治療の方は週に1回120分もしくは週2回60分をお勧めしています。 |
AWG治療 | 90分 5,500円 |
総合ビタミン点滴(疲労回復点滴) | 30分 3,000円 |
薬 | 自費診療 |
*HBHOTの治療回数は5回から10回を目安と考えています。
*HBHOTは下記に該当する方は受けることが出来ません。
- 耳抜きが出来ない方。
- 中耳炎や耳鳴りのある方など耳の疾患を持っている方。
- 閉所恐怖症の方。
- 風邪気味で鼻や耳がつまっている方。